ということで、まずバスで岡崎疏水へ出た。
疏水のあたりは、桜がまだ満開を保っていた。
水は思ったより暗く、その上に桜の色だけがうすく乗っている。
空には大きな雲が流れていて、ときどき日が鈍る。
歩いて蹴上インクラインへ向かう。
途中の桜もきれいだが、もう散る側へ傾いている。
朝早めに来たつもりだったが、道ゆく人はすでに多い。こちらの見積もりが毎年少し甘い。
蹴上インクラインは、案の定、人で埋まっていた。
線路の上にも脇にも人がいて、立ち止まる人、しゃがむ人、空を入れて撮る人。
桜はぎりぎり見ごろの散る前で、花の量と人の量がちょうど競っているようであった。



ピリオドの彼方に
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