まだ四分咲き程度だったが、園内には早春の空気。
大阪城梅林は約100品種、約1,200本の梅が植栽されていることで知られる。例年2月中旬頃から見頃を迎え、白や淡紅、濃い桃色など多彩な花が咲き始める。
大阪城の石垣や天守を背景にした梅の景色は、この場所ならではの趣があり、観梅の名所として長く親しまれてきたらしい。
園内でまず目を引いたのは、寒紅の鮮やかなピンク。やや濃い紅色が特徴で、まだ冬の名残を感じる空気の中でもひときわ華やかに映る。
花弁の色がはっきりしているため、曇りがちな日でも存在感が失われない。
一方で、白梅も静かな美しさを見せていた。冬至の花は、白い花弁と淡い黄色の雄しべの取り合わせがやさしく、落ち着いた印象を与える。
名のとおり冬至の頃から咲き始める品種。
で、今回、最も心に残ったのは一重緑萼。
白い花弁の根元が、うっすらと緑色を帯びているのが特徴で、近づいてよく見て初めて気づくほど控えめな色合い。
そのわずかな緑が、ほかの白梅とは異なる奥行きを感じさせ、とても印象的。
まだ満開には少し早い時期だったが、それゆえに一本一本の花をゆっくりと眺めることができた……ということにしておく。
冷たい空気の中にほのかな梅の香りが混じり、冬から春へと移ろう時間を静かに味わう散歩となった。





ピリオドの彼方に
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