隣雲亭から浴龍池を見下ろし、土橋と千歳橋を渡って回遊するコースを歩いた。紅葉は色づき始め。
修学院離宮
下・中御茶屋を抜け、石段を上がる。
登山ほどではない。

まずは上御茶屋の中心、隣雲亭(りんうんてい)へ。
修学院離宮随一の眺望を誇る高所の茶屋で、現在の棟は文政7年(1824)再興という。
景色を味わうための場所らしく、建物は質素。
宮内庁|隣雲亭
軒下のたたきに目をやると、黒や赤の小石が「一・二・三」と並ぶ。
「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれる意匠で、賀茂川の黒石、鞍馬山の赤石を一つ、二つ、三つと埋め込んだもの。遊び心やね。

宮内庁|一二三石
隣雲亭の縁からは、眼下に広がる大きな池、浴龍池。その向こうに京都市街と連なる山並み。
また、空気が澄んで、京都タワーの先までくっきり、あべのハルカスも見えた。
しばし案内も待機。
宮内庁|施設案内(眺望)


そして最終盤、池畔、つまり浴龍池の回遊路へ。
島へ渡るのは二つの橋。
ひとつは中国風の石橋・千歳橋。19世紀前半に京都所司代から献上されたという端正な姿。
宮内庁|千歳橋

もうひとつは名物の「土橋」。上に土を盛った木橋。
全長は約22メートルと長い。吊り橋のような不安定な感じでは無かった。
宮内庁|土橋(約22m)

浴龍池を一巡する途中、楓橋を渡って中島の頂へ。
ここに建つ「窮邃亭(きゅうすいてい)」は、修学院離宮の創建当時から現存する唯一の建物だという。
宝形造・杮葺の小さな御茶屋で、屋根の上には露盤と宝珠が載る。
窓から眺めを見たいものだ。
宮内庁|窮邃亭


浴龍池。

山や苔の緑が波のように連なる。
中島の曲線、築山の陰影、そして比叡山の稜線。紅葉は色づき始め。緑と朱がほどよく混ざり、まるで日本画。
表現があれだが、親方日の丸(本当に日の丸)の庭は、スケールが違う。

修学院離宮の魅力は、このスケール感だと思う。
次は紅葉最盛か、田んぼが黄金に揺れる頃か。
季節を替えてまた歩きたい。
ピリオドの彼方に
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