京都 渉成園 (枳殻邸)のお庭散策

ちょっと涼しいかな、と思い、渉成園 (枳殻邸)へ。
……勘違いだった。
夏の陽射しだった。暑い。



渉成園は、東本願寺の飛地境内として江戸初期に造られた庭園である。
作庭には文人・石川丈山が関わったと伝わる。

中国の詩人・陶淵明の詩「園日渉而以成趣」にちなんで「渉成園」と名付けられた。もう一つの呼び名「枳殻邸」は、周囲に枳殻(カラタチ)の生垣をめぐらせたことに由来する。
昭和11年には国の名勝に指定され、今も京都駅近くにありながら、外界とは切り離された静謐の世界を湛えている。

入り口近くにある石垣に目を向けると、無造作に見えて緻密に積まれた石に目を引かれる。
これは幕末の火災の瓦礫などを再利用して築かれた「高石垣」で、大小さまざまな石が不思議な調和を生み出していた。
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お庭に入ると、耳に届く言葉は外国語ばかりではある。
しかし、その姿はまばら。園内には静かな空気が流れている。
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大きな池「印月池」にたどり着く。水面は穏やか。
名は“水面に映る月影”を想わせるもので、夜の景も愛でられてきたという。
背景にはホテルの建物が映り込み、少し現実に引き戻された気持ちになる。
しかし、これは京都という街の宿命でもある。人が住んでるし、人が来るからね。
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塩釜の手水鉢が佇む一角。大昔からあるらしい。
かつての出雲寺の三重塔の心礎(心柱を据える石)と伝わる古材で、のちに手水鉢として据えられたもの。
近くの百日紅の花も美しい。
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回棹廊の下をくぐる風は心地よく、青紅葉がきらめいていた。
紅葉の時季の華やかさを想像しつつも、光を透かす葉の一枚一枚に、今この夏の鮮烈な緑の美しさを見入る。
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そのまま池の周囲を歩く。
枝の隙間から覗く京都タワーが水面に映り込む情景。
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さらに進むと、滴翠軒や臨池亭が建ち並ぶ。
いずれも1864年の火災で焼失後、1884年に再建された池畔の書院である。
控えめな意匠と縁側越しの眺めが美しく、かつては来客の接待にも用いられた。
畳と障子、池の水音――「日本の家と庭」と呼ぶにふさわしい景色だ。ここに泊まり、朝夕を静かに過ごせたなら、どれほど贅沢だろうと思った。
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脚注

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Day 09月06日
Month 2025年09月
Category お出かけブログ
Tag 京都 2025年 

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